「 抗 」紋を持つ人をもう少しみていきます
32種類中、3番目に多い紋「 抗 」についてもう少し掘り下げてみたいと思います。この紋については戦後からこの紋を持つ人が活躍してきているのです。
指紋には時代性というのがあり、その時々の情勢によって要求されるパーソナリティによって、紋型の主流が変わってきます。
ではみていきましょう。
「 抗 」紋を持つ人が望まれるこの世の状況とは
「和」は男性の左手、女性の右手、運命にポジティブに働きかける側に多くみられますが、今回テーマの「抗」紋はネガティブに働きかける側、男性の右手、女性の左手に多くみられるのです。
また、「抗」は古いものを捨てて、新しい道に進もうとする性格をもっています。一つの世帯でいえば「抗」の人が生まれるときには、その家の勢いは衰退しかけているのです。以降その人は家を建て直すことになります。
一つの国でも同様に、この紋の人が生まれる割合が多いときは、国の勢力が停滞しているときで、挽回の布陣でのぞんでいる状態なのです。
「抗」の人の基本形と運命
気炎を上げる革新者
たいていこの人は、心にメラメラと炎を抱いている人が多いのです。見た目はおとなしい人でも、常に内心は抑圧された感情をもっています。そして新しい手段や構想を編み出して工夫を凝らします。学者なら新しい発想、芸能人なら鋭い感受性をもって、衝動的にパイオニアとしての道を探索するのです。
先駆者に待ち受ける避けられない事態
その一方この人には不思議な運命があり、この人が献身的に働いているときには必ずといっていいほど、この人の環境にプラスとは言えない存在の上司が立ちはだかっているのです。こうして7~8割進んだ物事がそこで頓挫することになるのです。
あるいは青年時代に何度も転職を繰り返すなど、うまくいっていると思うとぱったり行き詰ったり、不愉快な出来事が続きます。けれども「抗」の人は屈することなく気持ちはさらに尖鋭化されるのです。
これは「抗」独特の試練運なのです。
この試練は長い人なら48歳頃まで続きます。
特に男性の右手、女性の左手に「抗」紋がある人は多少にかかわらず迫害とか障害とか、不本意にこうむるアクシデントが生じます。もっともこの人に関しては一種の厄除けになって、かえって運勢は好転するのです。
「抗」紋を持つ人が本来の軌道に乗ると、世間の変動にピッタリ調和してすることなすこと大衆の賞賛の的になります。
この紋の人に向く仕事のポジション
また、「抗」の人の職域は広く、何をやっても大丈夫です。ただ、なるべくは新時代の業務のほうを選ぶといいでしょう。これからの時代が求めている人だからです。
そんな中で特に適した職業といえば実験・研究、調査、デザイン、改良に関したもので大きな業績をあげます。創意工夫や発見はこの人に許された特別の才能なのです。
不利なものは他人の先に立って指示するような職業です。防衛大臣なんかはもっとも不向きです。第一この人が上長になると、部下が思うように働いてくれません。上の人にも良く思われません。
ただし両手ともに「抗」の人は、何らかの統率者になっても業務は良好です。
ところで両手ともに「抗」の人ですが、これは大変恵まれていて例えばどんな危険にあっても命を失うようなことはありません。老後もますます元気で、会社の取締役会長などにおさまっている人もいます。
次回は「抗」紋との両手組合せについて書きたいと思います。

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