昔から『指紋の 巴紋 って不吉』といわれてるのを聞いて、 巴紋 っていったいどういうのか、はたまた本当に不吉なのか、気になる人がいると思います。
巴紋 とは
勾玉のような形をした日本の伝統的な文様の一つ、または、巴を使った紋の総称。巴紋(ともえもん)ともいう。家紋や神紋・寺紋等の紋としても用いられ、太鼓などにも描かれる。
こういったデザインをお祭りの太鼓や、神社、家紋などで見かけた方もいるのではないでしょうか。この美しいデザインが日本では平安時代にはすでに使われていたのです。
指紋の巴紋はどんな模様?
勾玉のような紋様が渦を巻いて形成しているものを一般に「巴紋」といいます。
上の二つは形が似ていますね。巴紋といったら上の指紋が一般的ですが、まれに三つ巴を形成する巴紋もあります。
指の巴紋は本当に不吉なのか
この巴紋はこのサイトの自由紋のページにあるとおり、渦紋の自由紋にあたるものです。そこでも説明しましたが、この巴紋を持つ人も生家のしがらみなどにとらわれず、思想や行動、職業までも自由にやっていくのです。
特に巴紋だからといって恐れることもないし、悪いことでもありません。
巴紋が不吉だといわれるようになった理由
昔から受け継がれる巴模様のイメージ
そもそも勾玉を図案化したという説があり、平安時代には火災除けとして、神社の神紋にもあり、本来神聖なものである和太鼓にも描かれています。それは森羅万象をつかさどる神々の働きを具現化したものだとも言われています。
さらには江戸時代の奇談集にもそれを彷彿とさせるものがありました。3人の武士の切り落とされた首が海に落ち巴模様の波を起こしたという話です。
それはおそれ敬うべき尊いデザインで、古くから日本人の意識に深く根を下ろしていました。
巴紋を持つ人が偏見の目で見られるようになったわけ
上のように巴模様に対するイメージが植えつけられたうえに、日本固有の封建制がより一層、指の巴紋を疎むようになりました。
昔は父母や年長者には絶対に従わなければなりませんでした。意見をしたり、軽口をたたくことも許されません。
例えばそんな中、巴紋を持つ人が家の年長者に逆らうと、軋轢を生み波乱を起こします。結果的に家から勘当を言い渡されるようなことになります。要するに昔の秩序にそぐわないために巴紋が不吉だといわれるようになったのです。
巴紋を持つ人の現代の歩き方
現在は日本古来の封建制ではなく本人の意思を尊重することを優先されるようになりました。『その人の人生はその人の意志で選ぶ。』という考え方が一般的です。
もともと巴紋もこのサイトでいう自由紋の一種ですので、しがらみから解放させて自分のやりたいことをやっていいのです。時代はあなたを後押しする立場にいます。現代の秩序は巴紋を持つ人を抑制することはしません。その点からすると巴紋は良い紋でもあると言えるでしょう。
自分を抑えつけずに自分の思うように行動すると、人生の開拓を成功させたり、輝かしい業績を掴み取ることができるでしょう。

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